カッパの皿洗い記

きゅうりを求めて

刑事告訴から取調べまでのリアル記録

 初めまして、好物のきゅうりを買うことすらままならぬカッパです。

 

 先だって、現在の職場から刑事告訴をされたのでリアルな流れを書いていこうと思います。

 

刑事告訴】とは?

何らかの犯罪被害を受け、犯罪事実を申告し、その犯人を処罰してほしい時に行うもの(かなりざっくりですが)

 

似たようなもので【刑事告発】と【被害届】があります。こちらもざっくりですが、

刑事告発】は被害者ではない第三者が犯罪事実の申告をすることで

【被害届】は犯人が分からない場合など、犯罪にあった事実のみを申告することです。被害届は警察には捜査する義務はありません。

 

 そんなこんなで現職場に刑事告訴をされたわけですが、個人特定されない程度に時期や内容をぼかしながら体験記をつづりたいと思います。

 

1.社内の金銭トラブルに関する犯罪を疑われる

  ‥‥一ヶ月ほどで嫌疑は晴れる。

2.一年後、社外からの声があり、会社としてもう一度問題を蒸し返さないといけない事になる

  ‥‥この時点で何故か刑事告訴という形をとられる。告訴される時点で会社には居られないし居たくないと思い退社の意思を伝えるが会社側は辞表を受け取らないという。

 

3.会社から告訴されているので当然仕事には行けない

  ‥‥休職扱いになる(給料満額支給)

 

ここから本番です。ちなみにNHKニュースにもなりました。

 

4.刑事告訴からしばらく時間が空く

  ‥‥実際に受理されてから本格的な捜査が始まりますので、すぐに逮捕されたり任意同行されたりはしません。私の場合は受理前に3か月、受理後に3か月の期間が初期捜査にあてられました。

 

5.突然の家宅捜索

  ‥‥朝7時前、正確には6時50分ごろに突然8名ほどの捜査員が自宅にやってきました。玄関で令状を見せられ、そのまま家探しをされます。

 私の場合は自宅のPC3台、スマホUSBメモリ、HDDなどの電子媒体すべてと預金通帳すべて、それにノートやメモ帳、請求書関係書類まで押収されました。

 約2時間ほど家宅捜索をされていますが、その最中、刑事さんから「お前がやったのはわかってる」「早くゲロって楽になれ」などガンガン言われます。任意捜査(逮捕されていない)の段階でここまで言われるものかと驚愕したのを覚えています。

 ちなみにですが、交際相手のアパートにも同時刻に捜査員が向かっていました。自宅で自分を確保出来たので家宅捜索には入らなかったそうです。

 

6.そのまま警察署へ任意同行

  ‥‥基本的には被害者側が告訴状を提出した警察署に向かいます。警察署では任意の取調べが始まります。

 

【逮捕の場合は?】逮捕してから48時間以内に取調べを終了させ、調書を作り、検察へ送致する必要があります。検察では24時間の間に起訴するかを決定します。つまり逮捕されたら72時間のうちに何かしらの結論が出るということですね。

 

【任意の場合は?】逮捕されていないので捜査や取調べに時間をかけることが出来ます。つまりは何ヶ月でも取調べをすることが出来ますので被告人を精神的に追い詰めるのも容易です。

 自分の場合は逮捕されず、かつ逃走や証拠隠滅の恐れなしとのことで在宅になりました。拘置所に放り込まれるよりは当然精神的にも楽です。取調べが終われば家に帰れるわけですから。

 

7.任意取調べ開始

  ‥‥基本的には一日の取調べは8時間程度と決められています。必要があればそれを超えることもあるようです。

 ちなみに自分は初日、9時間を超える取調べを受けました。家宅捜索から含めると12時間近く拘束されました。

 内容ですが、雑談を交えながら話を進め、時には声を荒げて攻めてきます。正直、精神的に相当追い込まれます。

 

 ちなみに刑事課には係分けがあるのをご存知ですか?よく刑事ドラマなどでも出てきていますが刑事課1係や2係などと呼ばれるものです。1係は強行犯係と呼ばれ、暴行や窃盗、変死体などを扱い、2係は知能犯係と呼ばれており詐欺や横領、暴力団などを扱っています。

 私は知能犯係に取調べを受けていましたので、犯罪の立証には確たる証拠がなければ「自白」を取らなければ非常に苦しいのです。

 当然、私は否認していますので自白など取れるわけもなく、その後も長時間の取調べを余儀なくされます。

 

8.日本の警察(特に知能犯係)の捜査能力は半端じゃない

  ‥‥別に警察を褒めるわけではありませんが、よくもまあこんなに調べるものだと感心させられます。人によって差はあると思いますが私の場合、捜査書類として15cmの厚みのファイルが数冊、Nシステムを使用した行動監視(親族の行動まで把握されていました)もありました。例えば何月何日にどこどこに行きましたよね?ってとこまで把握されています。

 

【Nシステム】とは?

 全国に設置されている自動車ナンバー自動読み取り装置のこと。速度違反取締りのオービスによく似ているので皆さんも見かけたことは必ずあると思います。

 前述しましたが行動はかなり把握されます。気持ち悪いほど把握されています。

 

9.現在は?

  ‥‥最後の取調べを受けてから数か月が経過していますが何の動きもありません。不気味ですが自宅で待機しています。当然逮捕するだけの証拠も出ないでしょうし本人からの自白も取れないので次の手を考えているのでしょうか。

 

【余談】

 この記事は、自分が刑事告訴をされた際、実際に告訴や家宅捜索を受けたことの無い方が書いたリアリティのない記事を見て辟易したため、備忘録を含めて書いています。そのうち最終結果を含めた記事にリライトしようと思います。

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